築古物件を持て余している、あるいは空き家になってからもう何年も経つのに何も手を打てていない——そういう状況で「管理を誰かに任せたい」と思っても、どこに頼んでいいかわからないし、怪しい業者に引っかかりたくないという不安も当然あると思います。この記事では、私が実際にクロスハウスに問い合わせて調べた内容をもとに、借上げ実績1万室と謳うクロスハウスの空室対策サービスが本当に信頼できるのかを正直にまとめています。
・借上げ実績1万室の中身と信頼性をどう見るか
・築古・空き家オーナーがクロスハウスに向いているかどうかの判断基準
・申し込み前に知っておきたい費用感と注意点

実際に問い合わせてみてどうだったか
知人のオーナーが「築20年超のアパートが半分以上空いたままになっている」という話をしていて、私も一緒に調べることになったのがきっかけでした。クロスハウスはシェアハウス運営に特化した会社で、オーナーから物件を借り上げて自社でシェアハウスとして運営するというビジネスモデルをとっています。
問い合わせをしてみると、担当者の対応は丁寧で、物件の築年数や間取り、現在の入居状況などを細かくヒアリングしてくれました。押し売りのような雰囲気はなく、「まずは物件を見せてもらってから判断しましょう」というスタンスで、それだけでも多少安心感がありました。
借上げ実績1万室という数字は確かにインパクトがありますが、これは累計の数字です。現在の運営室数ではないので、「1万室規模で現在も稼働中」とは解釈しないほうが正確です。ただ、それでもシェアハウス特化型の借上げサービスとしては国内トップクラスの実績であることは間違いなく、その運営ノウハウは蓄積されていると感じました。
よかった点と気になった点

クロスハウスの最大の強みは、空室リスクをオーナーが抱えなくていいという点です。借上げ契約をすると、入居者が埋まっていなくてもクロスハウスから一定の家賃が入ってくる仕組みになっています。築古物件や空き家を収益化したいけれど、空室が続くリスクが怖いというオーナーには、この仕組みは精神的にかなり楽です。
また、入居者募集・審査・クレーム対応・清掃管理まで一括で代行してくれるので、オーナーが直接入居者と接触する必要がありません。副業として不動産を持っているサラリーマンオーナーや、遠方に物件がある方にとってはこの点が特に助かるという声を複数見ました。
クロスハウスに管理を任せる場合、物件のリノベーションや改装が必要になるケースがあります。その費用負担の分担条件は契約前にしっかり確認しておくと後悔が少ないです。口頭ではなく書面で確認することをすすめます。
気になった点としては、借上げ賃料は市場相場より低めに設定される傾向があるということです。これは仕組み上当然で、クロスハウスが空室リスクを引き受ける分、オーナーへの支払い賃料には一定のマージンが含まれます。「相場家賃に近い収益を期待していた」という方には物足りなく感じる可能性があります。
借上げ契約には最低契約期間が設けられていることが多く、途中解約には違約金が発生する場合があります。「やっぱり自分で管理したい」「別の業者に切り替えたい」と思ったときにすぐ動けない可能性があるため、契約内容は細部まで確認してください。
こんな人には合うと思う、合わないかもしれない人
正直なところ、クロスハウスが向いているのは「収益の最大化より、安定した収入と管理の手間のなさを優先したい」オーナーだと感じました。
築古建物の空室率が慢性的に高く、普通の賃貸募集では入居者が集まらないという状況の方には、シェアハウスとして再活用するという発想は現実的な選択肢になります。特に駅から近いけれど古くて設備が弱い物件は、シェアハウスのターゲット層と相性がよいケースがあります。
一方で、現状でも満室に近い状態で回っている物件や、収益の最大化を狙いたい方には向かないかもしれません。また、物件のブランドイメージを保ちたいという方も、シェアハウス転用による入居者層の変化を慎重に考える必要があります。
空き家借上げや管理委託の選択肢全般について比較したい方は、空き家活用の管理委託サービスをまとめた記事も参考になるかもしれません。
申し込みの流れ(実際に確認した手順)
STEP2:担当者から電話またはメールで連絡が来る(私の場合は翌営業日でした)
STEP3:物件の詳細ヒアリング。現地確認が必要な場合はスケジュール調整
STEP4:クロスハウスから借上げ条件・賃料の提案を受ける
STEP5:条件に納得できれば契約へ。納得できなければここで終了でOK
押しつけがましい営業はなく、提案を断っても問題ありませんでした。「とりあえず話だけ聞いてみる」という使い方で問い合わせするのは十分アリだと感じます。
よくある疑問
Q. 築古物件でも借上げしてもらえるの?
築年数だけで一律に断られるわけではなく、物件の状態・立地・間取りを総合的に判断するようです。築30年超でも対応事例はあります。ただし、大規模修繕が必要な状態だと条件が厳しくなる場合があります。
Q. 管理委託費用はどれくらいかかるの?
借上げモデルの場合、オーナーへの支払い賃料に手数料が織り込まれる形になっているので、別途管理費を請求されるわけではありません。気になって公式サイトを見てみたら、具体的な費用感は問い合わせ後の個別提案になるとのことでした。
Q. 入居者のトラブルはオーナーが対応するの?
クロスハウスが入居者と直接の契約関係を持つため、トラブル対応もクロスハウス側が行います。オーナーに連絡が来るケースは基本的には少ないとのことでした。
Q. 空き家の状態からでも相談できるの?
できます。ただし、シェアハウスとして使えるレベルまでの整備が必要になる場合があり、その費用をどちらが持つかは物件ごとの交渉になります。
Q. 借上げ実績1万室って信頼できる数字なの?
累計の実績数字であることを理解した上で見れば、業界内では十分な実績のある会社といえます。ただし「今現在1万室を安定稼働中」という意味ではないので、混同しないよう注意が必要です。
まとめ:結局クロスハウスはおすすめできるのか
「まず話だけ聞く」という感覚で問い合わせるのがいちばんリスクが低いやり方です。相見積もりを取ることも全く問題ありませんし、提案を断ることもできます。築古物件や空き家の活用で行き詰まっているなら、一度プロの視点を借りてみることで、思いがけない選択肢が見えてくることもあります。